IMPLANT

インプラント

インプラントは虫歯や歯周病、事故などで歯を失ったときの対応策のひとつです。
入れ歯よりもしっかり噛めることや仕上がりの美しさなど多くのメリットを持っています。
よく噛んで食事ができることで、お口だけでなく全身の健康にも寄与します。

インプラントとは

インプラント治療とは、歯を失った部分の顎の骨にインプラントを埋め込み、その上に人工歯を装着して噛む機能を取り戻す治療法です。
埋め込んだインプラント体が人工歯を支えるため、あごの力が伝わりやすく固いものでもしっかり噛むことができます。またセラミック製の人工歯によって仕上がりが美しく見た目の違和感がありません。

費用
¥385,000 ~485,000(税込)
治療回数
/期間の目安
4回~10回程度/3ヶ月~1年
  • 01

    天然歯のような噛み心地

    インプラントによって自分の歯と同じようにしっかり噛める噛み心地を手に入れることができます。あごの骨に埋め込むチタンは身体融和性が高く、骨と結合しやすいため、ずれやぐらつきが起きませんし、固いものを噛む力にもしっかり耐えてくれます。

  • 02

    美しい口もとを実現できる

    インプラントは審美的にも優れています。
    人工歯にセラミックを使うことで美しく仕上がります。
    保険適用の入れ歯は人工物だとわかってしまいますので、見た目を重視する方にはインプラントがおすすめです。

  • 03

    人体への負担が少ない

    部分入れ歯やブリッジには「歯根」がないので、あごの骨に噛んだ時の刺激が伝わらず、その部分の骨は次第に痩せていきます。一方インプラントは人工歯根で支えるので骨が痩せにくいです。また両隣の歯への負担を少なくし、将来的に歯を失うリスクを減らすことに繋がります。

インプラント・入れ歯・ブリッジの比較

インプラント 入れ歯 ブリッジ
治療法
咀嚼能率 90% 総義歯 20%
大臼歯一本義歯 40〜60%
60〜80%
耐圧 35~40kg 10~12kg 21~25kg
平均寿命 10年生存率 90%以上 4年 8年
費用 1本35万円〜
更に骨造成が必要な場合+10万円〜
保険 2万円以下
自費 7.7万〜33万円
保険 2万円以下
自費 15〜30万程度
見た目 △〜◯ △〜◯
違和感 少ない 比較的大きい 比較的少ない
清掃性 △(取り外して歯を磨く) △(土台の歯の周りがやや磨きにくい)
他の歯への影響 なし 針金がかかる歯に負担がかかる
顎の骨がゆっくり吸収される
土台の歯に負担がかかる
メンテナンス 必要(より重要)
歯周炎になると治りにくい
必要
咬合面再構成 裏打ちの張替え
必要
歯周炎に注意
治療期間 2ヶ月~6ヶ月程度 1〜2ヶ月 数週間

情報引用元

平均寿命についての引用元:
榎本 紘昭他.経過例からインプラント治療の長期寿命を検証する(2020)
森田 学他.歯科修復物の使用年数に関する疫学調査(1995)
雨森洋他.補綴誌23(1968)

咀嚼能率について引用元:
L Laurell… Occlusal forces and chewing ability in dentitions with cross-arch bridges (1985)
林 絵美子. 骨接合型インプラント顎補綴患者における咀嚼能力の評価(1999)

診療前の注意点

  • 健康保険の適用外になります
  • 外科手術が必要になるため、患者さんに体力的な負担がかかります
  • 段階的に治療を進めていくため、治療期間が長くなります
  • 術後に痛み・腫れ・出血・合併症を伴う可能性があります
  • 術後も定期的なメインテナンスが重要です

インプラント治療のこだわり

当院では、「ストローマン社」のインプラント体を使用しています。ストローマン社は世界シェアNO1のインプラントで、高い技術と豊富なエビデンスを持っています。
長期的な臨床研究による裏付けがある数少ないインプラントです。 世界の70ヶ国以上で使用されています。

インプラント治療の流れ

  1. 01

    精密検査・カウンセリング

    まずはしっかりとお悩みやご要望をお伺いし、インプラント治療のメリット・デメリットをお伝えします。
    その後、レントゲン検査などを行ってインプラント治療を適応できるかどうかを判断し、ご説明いたします。

  2. 02

    1次手術

    歯肉を切開し、あごの骨に穴をあけてインプラント体を埋め込みます。その後、インプラント体と骨が結合するまでまで時間を置きます。(インプラントを支える骨が少ない場合は骨再生などを行うことがあります)

  3. 03

    治癒期間

    インプラント体があごの骨としっかり結合するまで待ちます。インプラント体はチタン製で生体親和性が高い特徴を持っています。

  4. 04

    2次手術

    インプラント体と骨の定着が確認できたら、インプラント体と人工歯をつなぐためのアバットメントというパーツを装着します。
    ※この手術は、必要ない場合もあります。

  5. 05

    人工歯の作製・装着

    2次手術後は、仮歯を作製します。その後、最終的な型取りを行ってセラミックなどで人工歯を作製します。完成した人工歯を装着すれば治療終了です。

インプラント治療後もメインテナンスを

インプラントがあごの骨にしっかりと定着するには、時間がかかります。埋入手術をしたあとは1〜2週間ほど腫れや痛みの症状が出ますが、徐々に落ち着いてきます。

しかし、インプラントを入れ終わったら終わりというわけではありません。インプラントは埋入後にしっかりメインテナンスを行わないと、歯周病のような状態になる場合があります。定期的にメインテナンスを行うことで口腔内を衛生的に保ちましょう。